
<緑茶・ウーロン茶・紅茶の違いは>
緑茶、ウーロン茶、紅茶の茶葉は、全て「カメリアシネンシス」というツバキ科の茶の樹からできており、生葉を乾燥・発酵させてつくる際の発酵度合いによって、緑茶、ウーロン茶、紅茶になります。
◆緑茶
摘みたての葉を加熱して全然発酵させないものが緑茶。
色はきれいなグリーンで、不発酵茶と呼ばれます。
◆ウーロン茶
摘んだ葉を少し発酵(しおらせ)させ、加熱したものがウーロン茶。
色は淡い黄色/琥珀色で、半発酵茶と呼ばれます。
◆紅茶
ウーロン茶をさらに発酵させ、加熱したものが紅茶。
色は深い紅色で、発酵茶と呼ばれます。
<紅茶の主な成分>
◆タンニン(カテキン)
活性酸素の害から細胞を守ってくれる強い抗酸化作用や、血液を固まりにくくする作用が期待されている。
◆テアニン
紅茶のうまみや甘味、香りをもたらすアミノ酸の一種。気分をリラックスさせストレス解消にも効果。
◆カフェイン
新陳代謝や皮下脂肪の燃焼を促す働きがあり、美肌やダイエットにも効果。
適量の摂取は集中力や興奮作用を高める。
◆ビタミンB群
皮膚の病気や口内炎などを防いだり、疲労回復やストレス解消にも効果。
◆カリウム
筋肉の収縮や弛緩を助ける作用があり便秘解消にも効果。 体内の老廃物を排出させる利尿作用も。

<世界三大銘茶>
◆ダージリン(インド)
インドのダージリン地方で採れる茶葉。年に3回のクオリティシーズンがあり、その内セカンド・フラッシュと呼ばれる時期のものは特に質が高い。「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ水色は薄いながらも格別な香味をもつ。
◆ウバ(スリランカ)
スリランカ南東部にあるウバの高地で採れる茶葉。日中の高温と夜間の冷気のために霧が発生しやすい土地で、バラやスズランの花香の甘い刺激的な「ウバフレーバー」がつくり出され、爽快な渋み、特有の香気とコク、
明るい真紅色の水色が特徴。
◆キーマン(中国)
中国安徽(あんき)省の祁門(キーマン)県で収穫される茶葉。「キーモン」「キームン」と呼ばれることも。
渋みが少なくあっさりとした味で、蘭や薔薇の花のような香りはまさに東洋的との評価で、古くからヨーロッパで「中国茶のブルゴーニュ酒」と呼ばれ珍重。